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天地が空で分かたれ、天に『ブレシグランド』、地に『ゴルトロック』の名が付く世界での話。
かつて、ゴルトロックには剣と魔法の時代があった。広原をモンスターが闊歩し、人間が、エルフが、ドワーフが、様々な種族がそれぞれまだ争っていた時代が。

しかし、天を追われた不死の王が屍兵を率いて世界を暗黒に変えようとしたとき。
ゴルトロックの種族すべてが結束し、選ばれた八人の英雄が不死の王を打ち倒した。
神は彼ら八人に大いなる栄光を授けたという…………。

――そして、それから二千年後。

産業革命が起きた。民主主義が台頭し、剣は銃に取って代わられ、魔法は科学と融合した。
モンスターは絶滅危惧種として保護され、人間の文化を受け容れたエルフやドワーフ、ゴブリンやオークたちは自然の中で生きる術を忘れ、石と鉄で造られたビル立ち並ぶ街に馴染んだ。