桃夭学園どきどき日誌


第2話

 あなたは思い切って相談してみることにした。
 一人で悩みを抱えることに疲れていたし、なにより優しく促す右大臣こと
七条さんの魅力には抗しがたかった。

「うん……うん、なるほどね」

 あなたは話し終えると、大きくため息をついた。
 その間、七条さんは話を遮ることなく心地よい相槌を返してくれていた。

「そっか……あなたには夢があるのね。うん、いいことだと思う」

 七条さんは「同性のあなたでもつい惹きつけられる」微笑を浮かべた。

「でも……ご両親が子供のあなたのことを心配するのは、当然だとも思うの」

 あなたは言葉に詰まる。

 今までに両親とこれほどはっきり意見が対立したことはない。

「一人娘ならなおさらよね。これまでにない決断をお互いにしようとしてるんだもの。少しくらい衝突しても仕方ないと思う」

 両親の気持ちを改めて思えば、「これが人生最初の大きな岐路」だとあなたを慮っているのだとも言える。

 七条さんは言外にそう語っているのだろう。

「もしかするとご両親は、あなたが浮ついた気持ちなんじゃ、と思っているのかもしれないわ。あ、あなたの話を聞いた限りじゃ、わたしはすごく真面目に考えていると思う」

 浮ついた気持ち……か。

「大事なことだもの、ちょっとやそっとじゃご両親に納得はしてもらえないんじゃないかしら……あなたは、真剣な気持ちをちゃんと伝えられたと思う?」

 あなたは首を横に振った。

 あなたは思い出す。
 「美大に行きたい」「将来は絵に携わりたい」と望みをただただ告げただけだ。

 お父さんとお母さんからすれば、反対するのも無理はないのかもしれない。

「なら、まずそれを伝えましょう……ね?」

 七条さんはそう言って、あなたの手を握りしめた。
 どきどきどきどき。

 高鳴る心臓と赤らむ頬を自覚しつつ、あなたは考える。
 お父さんお母さんに自分の想いを伝えるためには、どうすればよいだろうか――?

1.両親に自分の描いた絵を送ろう

2.両親に自分の気持ちを書いた手紙を送ろう

※選択肢の〆切は7/31(月) 0:00です。



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