桃夭学園どきどき日誌
第4話
当然、あなたは男子寮に帰ることにした。 秋月さんにおやすみなさいと挨拶し、あなたは男子寮に向かった。 五味淵さんの両腕に抱えられた『こもも』が、あなたたちと別れる気配を察してか寂しそうににゃあごと鳴いた。 戻って抱きしめてやりたくなるのを堪えて、あなたは小走りに歩を進めた。 ……背後で同じように足早に遠ざかる音が聞こえたが、秋月さんも同じ気持ちだったのかもしれない。
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「狭いながらも楽しい我が家」 そんなフレーズばかりが目に浮かぶ、私立桃夭学園男子寮の前にあなたは立っている。
食欲をそそるスパイシーな香りが漂ってきた。 「お、遅かったな。今日の夕食は定番にして王道『かーさんのカレー』だぞ、手ぇ洗って食堂に集合だ」 クラスメイトの言葉に、あなたは心浮き立たせながら、食堂へと向かった。 「はい、それじゃ……いただきまーす!」 かーさんの言葉に手を合わせて軽く一礼。 久世薫ことかーさんの特製カレーは、安価な鶏の胸肉を叩いて作ったチキンボールが実に柔らかく煮込まれた、寮生に人気の一品だ。 猫の里親捜しに奔走しすっかり腹を空かせていたあなたは、たちまちカレーを平らげる。 空腹は未だ収まらず、あなたはおかわりをしようと腰を上げるが、一足早く椅子を高く鳴らして立ち上がる者がいた。
「お代わり一番乗りぃっ!」 宇佐見鷹斗は、かーさんが叱るのもどこ吹く風、既におひつと鍋の前に陣取って、二杯目を皿によそっていた。
「よし、俺もお代わりすっか!」 「あーもう、みんな一斉に押し寄せない! 並んで並んで! 順番を守りなさい!」 あれよあれよという間に、先輩後輩同級生たちがおかわりを求めて列を成してしまった。 遅ればせながら、あなたもその最後尾に並んではみたが……。 「ただいまをもって、本日の『かーさんのカレー』は品切れとなりましたー!」 無情な男子生徒のアナウンスが響き渡る。 なんと、あなたの順番を目前にしてカレーは品切れとなった。 「ごめんな、今度はもうちょっと多めに作っておくから」
申し訳なさそうなかーさんに恐縮する。 カレーの残り香に、六分程度に膨れたお腹を刺激されながら、あなたは部屋に戻ることにした。
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消灯後。 1.お腹、空いたなあ 2.こもも、どうしてるかなあ Comment ※選択肢の〆切は6/5(月) 0:00です。 |