5月12日発行
発行:神沢学園新聞部
第001号   5月12日発行

ASSHSについての基礎知識

●ASSHS(人妖病)って?

 私たちが罹患している病気は、正式には『後天的全身性特殊遺伝多種変性症(Acquired Systemic Special Heredity varaiety degeneration Symptom)』といい、それを略してASSHS(アシュス)と呼びます。
 ていうか、もはや『人妖病』って呼ぶのが一般的で、私たちのことも『人妖』って俗称ですっかり通用しちゃってるのがなんだか複雑ー。
 もともと『人妖』って差別用語なのにねー。

 一口に病気とは言うものの、症状は極めて多様で、身体や心理状態の異常変化が認められますが、
市外の人が言うような「人妖は危険」というイメージを払拭していくようみーんな努力しています。
 ASSHSは感染性ではないので、恐れることなく一般人とも交流していきましょう。おっと、性交渉については病気によらず慎重にな? ヒントは愛よ。

 現在は、政府に認定されたASSHS患者の多くは我が神沢市へ移住することが義務づけられています。
へん、願ったり叶ったりだちくしょうめ。
(文責・新聞部:藤枝あやか)


●ASSHS患者の種類

・第壱種人妖(だいいっしゅじんよう)
通常の患者、神沢市内もしくは指定の病院以外は基本的に立ち入りを禁止されている。
★これまでに確認された第壱種人妖の人妖能力の例
・風に乗り空に浮かぶ
・水の上を歩く
・掌に目がある
・同衾した人間と夢を共有する
・第弐種人妖(だいにしゅじんよう)
体内五箇所に爆弾埋込手術を施すのと引き替えに、自由を得る。
・第参種人妖(だいさんしゅじんよう)
能力を無意識に行使して他人を傷つけた。
あるいは、能力そのものが極めて危険であると判断された場合。
★これまでに確認された第参種人妖の人妖能力の例
・手から氷を吹きつけ、あらゆるものを凍らせる
・手から火を噴出し、あらゆるものを燃やし尽くす
・口から毒液・煙を吐き出す
・真空の塊で相手をズタズタに切り裂く

 まあ『外』の人が作った区分けだから、私たち人妖にとってはなんだかピンと来ねえところもありますが、
気にしない! ファック・エム・オール!

(文責・新聞部:藤枝あやか)

●ドミニオンってなんだろう

『正式名称は「第参種人妖追跡機関」といい、由来は「統治・支配」を司る天使の名前。
 第参種人妖もしくは第壱種で罪を犯した人妖が逃亡し、一般の警察では手におえないと判断された場合に出動する、基本的に人妖で構成された追跡部隊。
 対象の人妖さえ殺害することができるのならば、多少の損耗は大目に見られる傾向がある。
 ただし、神沢市だけは例外。
 これまでも犯罪を犯した第壱種人妖が神沢市に逃げ込んで、引き渡しを要求するドミニオン側と、人妖保護の見地に立つ神沢市の警察署とで何度か対立が起こっている。』

……政府公報から抜粋ですが、気取ってらー。ていうか人妖なんて差別用語で呼ぶのやめて欲しいよねー。ださー。めりっさださー。

(文責・新聞部:藤枝あやか)

神沢の歴史

 わたしたちの住む神沢の歴史を、おいしいとこだけかいつまんで紹介するね! バリバリ神沢市的バイアスかけてるけど気にしない!

1965年〜1975年  一部ASSHS患者が起こした大量殺人事件をきっかけに、政府は銃刀法の実質緩和を宣言。
 さらに「人妖病患者による不当な行為の防止等に関する法律」、通称「対人妖法」が成立。
 政府は逃亡していた人妖やその子供も全て捕らえ、抵抗した場合は射殺。だが、「まだ犯罪を犯していない人妖までもその対象とする」点に非難が集まり、政府はASSHS患者を収容する施設を作ることを決定。
 我が神沢市がその施設(現・神沢市役所)の誘致に成功し、無事竣工。
 増加する患者とともに施設も拡張され、それに伴い神沢市の一般市民の多くが他区域に転出。そこで施設から、比較的安全な能力を持つ患者を施設外での労働に参加させることに。
1976年  神沢市会議員の押野登喜夫氏(当時四十八歳。能力は『手から綺麗な花を作る』)が著した「人妖として生まれて」が一大ベストセラーに。
 人妖として受けてきた数々の差別、そして人の心を和ます以外に何の役にも立たない自分の能力を明かし「我々は何故このように生まれたのか」と訴える内容は、ASSHS患者への「危険人物」という悪感情を「いわれもない差別を受ける人々」といった正しい形へ変化させる。

 また押野氏は、海外の市民団体にも積極的にアプローチし、日本政府に対して抗議運動を繰り返す。結果、国会で対人妖法改正案が決議され、権利上でのASSHS患者と常人の差は無くなった。
1977年  押野氏が中心となって進めた、ASHHS患者収容施設を初めとする親ASSHS市政が多くのASSHS患者の共感を呼び、全国から患者の転入が相次ぐ。施設内の患者も市内に解放され、神沢市のASSHS患者人口は急激に膨れ上がる。
1978年  押野登喜夫氏が圧倒的支持を受けて神沢市市長選挙で勝利。「初の人妖市長」として注目される。神沢市に残っていた常人市民転出が一層激しいものとなる。
1979年  神沢市警察署の署長に、ASSHS患者が任命される。神沢市の患者人口は65%を突破。人口十万人の神沢市の六万五千人近くが人妖であった。



2005年  そして現在。神沢市の人口の96%が人妖である。
(文責・新聞部:藤枝あやか)

今回はみなさんの憧れ、神沢学園執行部のひみつを探ってきましたよ。

●しっこうぶ3つのひみつ

その1・人妖能力の使用が許可されている
    他の学生のみんなは使っちゃだめ。停学orDIE!
その2・人間関係が案外複雑だ
    男女が7人いれば、なんだって起こり得るよね。7Pとか(うそ)
その3・執行部会長と副会長の身長差
    結構すごいの。

(文責・新聞部:藤枝あやか)
※休載ですよ

 つうかね。一人しかいねえっての。新聞部。
 もはや部のていをなしてないっての。
 新入部員も誰一人来なかったっての。
 正確には入ったけど辞めたっての。二分で。あたしがきついって。バカやろうてめえ、二分じゃカップ麺でいうと『俺○塩』くらいしか作れねえよ。そして結構うめえよ。ずるずる。あー、仕事のあとのこの一杯がたまらねー。そんなわけで新聞部員絶賛募集中でーす★

(文責・新聞部:藤枝あやか)


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